MJ無線と実験6月号
井上千岳氏によるWE4700の紹介記事があった。
サエクとサエクコマースとオーディオエンジニアリングの関係はどうなっているのか良く分からないが、この記事によると、サエクコマースは1974年東京都大田区大森にトーンアームの販売会社として設立されたという。
当時、田中氏は販売をジムテックブランドでしていたようだが、ナガサワオーディオに在籍していた北澤貞夫氏が販売を引き受けることになり、サエクコマースを設立した、という。
SAECとは、Sound of Audio Engineering Corp. の略称だそうだが、サエクコマースとSAECは同一かどうかは、分からない。
ジムテックで販売していたというのは、マスコミでは初めての記述ではなかろうか。
Wナイフエッジを語るとき、必ずSMEナイフエッジが引き合いに出されて、その欠点はナイフエッジが浮き上がることであるといい、浮き上がり防止策としてWナイフエッジが考案されたと結論付けるのがいつものことで
ある。
「浮き上がる」という表現は、厳密にどういうことを言っているかは不明である。
演奏中に、飛んだり跳ねたりしているかのような空想を覚えさせようとする魂胆が有りそうな気がして、気色が悪い。
技術誌であれば、軸受けカバーを取り去った写真くらいは載せて欲しいものだ。
ヘッドシェルのガタツキ防止策はサエク独自だったが、これが改良されたはずで有るにも関わらず、詳細不述である。
実効長:221mmと書いてあって、あれれと思った。
設置距離のことであった。
アーム高さの固定は、コレットチャックになってよくなったというが、私は従来のほうが好きである。
407の固定方法の説明は間違っているのを深読みすると、仕組みをよく理解してないような感じがする。
最近のNCマシンを見ていると、従来の手作業からの進歩のすごさが分かる。
ハンドメイドは最早死語かもしれない。
でも、組み立ては手作業に頼る。
Wナイフエッジは熟練に頼らないが、水平回転はさてどうか。
実際、506/30は、購入時に水平回転にガタを感じたので交換してもらった。