映画「アルキメデスの大戦」

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13日、シネマサンシャイン重信で「アルキメデスの大戦」を観た。
予告編を一回か二回見たと思うが、本編を見たい!ということは無かった。
「天気の子」を観た後、何か、この夏用の映画があったなあ・・・、で、思い出したのだ。
物語の内容はまったく知らなかった。
戦艦大和の話しらしいことは、頭の片隅にあったが・・・。

プロローグは、戦艦大和が米軍機の攻撃を受けて、戦闘むなしく撃沈される映像だった。
次々と襲い掛かる米軍機。
その中の一機が被弾し、墜落。
パイロットは脱出し、落下傘で着水。
すかさず、米軍飛行艇が救出して飛び去っていく。
あまりの手際のよさに、呆然と見守る大和の機関砲兵。

やがて、致命傷を負った大和は傾き、甲板の兵士を海に落としながら沈んでいく。


今日、14日付愛媛新聞にこんな読者投稿が載った。
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奇しくも、映画冒頭シーンは、実際にあったらしいことが判ったのだった。

そういえば、あの戦艦大和は、片道燃料の特攻艦であった。
日本軍と米軍の違いを、あの機関砲兵は思い知ったに違いない。
戦死したか生き残ったかは、わからない。
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話の順番を間違ったかもしれない。
もっと良い配列があるはずだけど。
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海面に浮かぶ生存兵が沈み行く大和を見守って、
場面は、開戦前に時間を遡った。
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物語は、海軍内部の対立を、若き天才数学者が判定するというのが一つの流れであり、
もう一つは、巨大戦艦建造の真の目的とは何か、
ということであった。

対立というのは、大鑑巨砲主義と航空戦主義の対立である。
大鑑巨砲主義派は、戦艦の見積り価格を異常に安くして、航空機派をつぶそうとする。
異常な安さの謎を解き明かすのが、数学者の使命。

航空戦派は、料亭で気晴らしをする。
そこで出会ったのが、若き天才数学者。

この場面、航空戦派が愚痴をこぼしあっている座敷に、
なんというか、隣のスクリーンから漏れてくるような騒音というか、
騒音というほどでもない、何か、環境音が微かに聞こえて、なんだろう・・・・?

それは、料亭の別の間のあの天才数学者の饗宴座敷の音だった!


やられた!!と思った。
そういえば、この映画の台詞は、しっかり聞こえている。
カメラのピントも揺らがない。
この作品は、良いに違いないと思えた瞬間だった。

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対立の解を証明した天才数学者は、やがて巨大艦建造に取り込まれていく。

巨大戦艦の見積りの嘘を解明したストーリーは実におもしろかった。
しかし、
戦艦大和は実際に建造された。
この事実は揺るがない。

なぜ、戦艦大和は建造されたのか。
ここに登場するのが、それまで判定会議を静かに見守っていた大和建造責任者の
田中泯が演じる造船中将:平山忠道である。

田中泯は、先般見た映画「海獣の子供」での役があまりに役不足であってがっかりしたのだが、
今回の中将役は、裏主人公ともいうべきもので、映画の格をおおいに高めたと思う。

若き天才数学者は、軍部嫌い、戦争嫌い、世間嫌いであったが、
何故、巨大戦艦建造の構造に取り込まれていくのか。

それは、結局、馬鹿は死ななきゃ直らない、に行き着いたからではないかと思う。

彼は、大和の出港を涙で見送る。
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「天気の子」が期待はずれではないけれど、期待ほどでもなかった。
その不満足感を蹴飛ばしてくれたのが
アルキメデスの大戦」
だった。

しかし、判りにくい題名だなあ・・・。

若き数学者に好意を寄せるヒロインが居る。
女学生姿で畳にあお向けに寝ている。
その顔を、若い数学者が「顔の美しさの秘密」を解き明かしたいと、寸法を測る!!

だれだよ、この子!?

家に帰ってネットで調べると、浜辺美波というらしい・・・。
なんか、聞いたことがある。

映画には、大阪の民間造船会社の社長役で笑福亭 鶴瓶が出ていた。
後姿で登場した時、見ている観客全員に笑いが起きた。
それはさて置き、
浜辺美波である。

NHK番組に、出てなかったっけ!!??
出ていた!
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この番組は、断片的に見た。
取材ロケ時は、映画はクランクアップしていたはず。

ロケ地が呉なんてねえ、そうだったのか。

映画のことは、全く話題にしなかったような記憶がある。
全部は見てないけど。

ここでの浜辺美波は、同一人物とは思えない。

だいたい、誰よこの子は、程度にしか見なかった。



8月15日 追加記事(22;50)

今、へんなものを見た!
いや、ヘンな番組を見た。
NHKのドラマで、ヘンな女優が一日署長とかをやってる。
売れないアイドルが一日署長をやり、事件解決をするという話だった。
へらへらしたへんなアイドルと言うか、へんな女優。
漫画的な演出。
さざえさんみたいなおばさんも出てきた。

なんだよこれ!?

試しに、番組情報ボタンを押すと・・・

!!!???!!!???

なんなんだ~~~~!!

映画では、財閥の令嬢をそれなりにやってたではないか。
いや、それなりどころか、
畳にあお向けの女学生は、何処からこんな新人を引っ張って(探して)きたのかと思ったくらいだ。
(これ、いい意味で、美形だと思って褒めてるんです^^;)

だから、家族に乾杯の女の子には、到底結びつかなかった。

今日の、ヘンなアイドルは、乾杯の女の子に近かった。

しかし、すごいな~~!
NHKも美波も。

今、NHKは次の番組で、へんな番組をやっている。

こんなことをされたら、民放はついていけない。
7時のニュースの後のNHKスペシャルもすごかったし・・・。

N国の言い分を、訊いてみたい^^)。