ピュアストレートアーム

ようやく買っておいたMJ・無線と実験 一月号を読んだ。
毎年一月号はMJテクノロジー・オブ・ザ・イヤーなんだけど
アナログ機器部門優秀賞に書かれていた文章にこんなものがあった。
 
メーカー:ヴィヴラボラトリー
種別:ピュアストレートアーム
品名:Rigid Float
 
評文:井上千岳
支点を固定せず、特殊なオイルで浮遊させることでカートリッジの動きに
自由度を与えた独創的なスタイルのトーンアームである。
アームパイプはストレートで、ユニバーサルタイプのヘッドシェルを装着している。
普通なら大幅なトラッキングエラーを生じるところだが、
針先が音溝と直交しようとするため、
ある程度エラーの少ない状態が維持される。
またラテラルバランスは確保されているのでふらつきがなく、
振動からも遮断されている。
パイプはマグネシウム製で漆塗り。
内部配線には純銀の単線を使用している。
ベース部は真鍮製で、置くだけの簡単な設置で使用できる。
 
針先が音溝と直交しようとするため、
ある程度エラーの少ない状態が維持される。
 
余程、トラッキングエラーが気がかりなのだろう。
ピュアストレートアームはトラッキングエラーの影響を無視して成り立っている。
 
「トラッキングエラー? そんなもの放っておけ」
ピュアストレートアームの設計スタンスである
 
ラッキングエラーを怖がってこんなウソを書くのである。
いや、本人はウソを書いたなんてこれっぽちも感じていないだろう。
メーカーはこんな説明文を書かれて迷惑この上ないと思う。
 
ピュアストレートアームに相対する一般的なオフセットアームには
インサイドフォース
と呼ばれる力が加わって悪さをすると言われている
そのインサイドフォースについての説明がオーディオ界では
大概が間違っている
 
説明図を貼り付ける
これが解らないと、上のようなピュアストレートアームに対する誤解が生じる。
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