GARRARD 401 メンテナンス1

イメージ 1
 
イメージ 2某氏の影響を受けてガラード401に手を出した。
SME-3012、SMG-212 が搭載されている。
どこか、関西圏のショップが組み合わせた物のようだ。
キャビネットを含めていろいろ語りたい代物であるが、
書きやすいところから始める。
 
室内気温10℃以下で起動させると、速度調整メモリ+3で定速になるが、30分くらいすると-1くらいで定速になる。
 
不思議なことに、その安定状態になった回転をじっく観察すると、二回転に一度、ストロボが後ずさりするのだ!
イメージ 31回転に一度なら、そういうストロボなんだと納得するが、二回転に一度、後ずさりする!?
徐々に、後ずさりする位置が変化するなら、なんとなく理由は分る。
プラッターに綿棒を乗せておくと、同じ位置で二回転に一度、同じ位置で後ずさりするのである。
 
モーターは殆ど無音で回転している。
プラッターも滑らかに周る。
スピンドルをつまんで回すと、妙なひっかかりなんか無い。
 
アイドラーを点検することにした。
イメージ 4アイドラーの上側軸受けプレートは、適度なトルクでネジが外れた。
なかなか良い感じである。
 
アイドラーの支持部は関節が二箇所あるが、どちらも渋くなっている。
分解するには、ボードを外して、裏側からアクセスしなければならないので、今回は見送り。
 
 
 
 
 
イメージ 5アイドラーの上側。
 
グリスがほとんど乾いてしまっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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アイドラーの下側。
 
こちらもグリスが乾いてしまっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 7上側を綺麗に拭きあげる。
 
軸の鍔に軸受けと接触しているような、磨かれた部分がある。
回転しているときに、アイドラーが押し上げられるような力が働いているのだろうか?
 
 
 
 
 
 
 
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下側を綺麗に拭きあげる。
 
軸の鍔には、軸受けと擦れ合った跡は見えない。
 
軸の先端は、軸受けのストッパープレートに当たるようになっている。
かなり、磨かれた感じになっている。
 
 
 
 
 
イメージ 9
 
 
下側の軸受けは、グリスがこびりついているので、綺麗に清拭する。
 
黒い芥子粒のようなものは、ごきぶりの糞かもしれない!
梱包テープで貼り付けて除去!!!
 
 
 
 
 
 
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上側の軸受けのアイドラー側。
 
メタルが欠けたような不細工な形をしている。
ここにアイドラー軸の鍔が接触していたのだろうか?
 
 
 
 
 
 
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プラッターを停止する時、ブレーキの当たる音がするのは心得ていたが、数回に一度、
シャラシャラシャラ~~~
と、なにか金属同士が擦れる音がする。
 
原因は、レバーをピッ!とOFFにしたときに、アイドラー支持部が渋って戻らないので、スプリングが押されてU字型に曲がって、速調円盤に接触しているのだった。
 
関節が渋くなっていると碌なことが起きない。
アイドラーの当たり具合にも影響がある。
 
イメージ 12軸受け潤滑には何が良いか、諸説入り乱れている。
 
とりあえず、シリコングリスを塗布。
組み上げて、アイドラーを回転させながらラバークリーナーで駆動面を綺麗にする。
 
スイッチON、ランニング。
 
夕食後、回転を見ると安定している。
二回転に一度後ずさりする挙動も消えた!
 
SMG-212にSPU-GTEをつけて試聴。
わずかにハム音がするが、快調に再生!