KEF B139 移植 その1
フェログラフS1のウーハーが断線して、修理に出すかどうか思案したが、ヤフオクで中古品を調達することにした。
KEF B139は製造年度で形が違っている。
S1に付いているのは初期型のフランジが楕円形のもの。
KEFコンチェルトに使われているので、落札した。
音だしチェック済みだそうだが、ツィーターが鳴らなかった。交渉決着したあとで、ウーハーの片方にボイスコイルのビビリが分かったが、もういいや!!
外観は酷いものだった。風雨に晒されたことは無いにしても、しみそばかす、背板はチップボードが崩壊を始めている!!
ウーハーを外そうとしたが、固着していて剥がれない。
それで、ひと月以上放置していた。
日々、布団に入っては、明日はウーハーの交換作業をしようと思って眠っていた。
ようやく、手を付けた。
フランジとバッフルの隙間にマイナスドライバーを差し込んで、水平移動する感じでひねったら、ピシッという音とともにずれた!!
取り付けボルトを緩めていたので、パッキンが若干膨張したのかもしれない。
配線状況をメモする。
S1のウーハーと比べると、コンチェルトの方が手間がかかっている感じがする。
右側がS1のB139である。
リード線の接続が怪しかった。
ラグ板に半田付けではなくて、ナットで挟まれていた!
修理したときのやっつけ仕事だろうか?
こちらはきれいに接続されていた。
左下の鬼目ナットが、不細工なことになっていた。
三方にある鬼目が一番不適切な位置で止まっていた。
おかげで、穴の周りが崩れかけていた。
手鏡で内側の様子を観察した。
爪の二本が、切り抜き穴にかかっていて、残り一本が木部に押し込まれる力から逃げてしまって、開脚していたのだった。
正しくねじが効くには、こうでなければならない。
実は、ぼろぼろのコンチェルトだけど、箱自体の出来はいいので、LS3/5Aのサブウーハーとして使えないものかと思いついたのだ。
錦糸線の外れたウーハーと、ボイスコイルが擦れるウーハーを直して、使ってやれたらいいなあと思うのだ。
なんでも古くなったら使い捨てというのは、嫌いだ。
とことん使ってやりたい。