映画「沈黙 サイレンス」異聞
書店で「キネマ旬報」を立ち読みした。
川本三郎氏の連載記事に本作が取り上げられていた。
評論になってないというか、それは避けていた。
史実かどうか分からないが、最後にこんなことが書かれていた。
それは、
踏み絵を提案したのは、本作の主人公の一人でもあるフェレイラ神父だという。
フェレイラはこの物語原点でもある棄教した人物だ。
棄教したらしいという情報を確かめるべく二人の若い神父が日本にやって来る。
二人のうちの一人は殉教し、もう一人は棄教して日本人として暮らして死ぬ。
仏教式葬儀の棺桶の中でキリスト像を抱えて荼毘に付される。
史実ならフェレイラは何を考えていたのだろうか。
本人に訊くしかないのだが、
何かの試験問題の題材にして、
立派で良心的な回答を要求するようなことは止して欲しい。
遠藤周作氏でも答えられないはずだ。
