自動車運転に支障をきたす黄砂

「中国から黄砂が飛来して視界が10km以下になることがありますので、自動車の運転に注意なさってください。」

先日、今年最初の黄砂が観測されたニュースのアナウンスの一部である。

自動車の運転に支障があるほどの凄い黄砂が来襲している!!

気象庁が車の運転に注意せよとの注意喚起を行っているというのだ!

私は、あんまりなニュースだと思って、気象庁に問い合わせてみた。

車の運転に支障が出るほどの黄砂って、どんな黄砂なんですか?
夜になって暗くなると運転者は「前が見えない! 危ないからヘッドライトを点けよう!」と判断して
自らスイッチを入れます。
気象庁は、00時に暗くなりますからヘッドライトを点灯しましょうという注意喚起はしていますか?
私は今だ嘗てそういうニュースは聞いたことが無い。
黄砂で運転に危険を感じるほどというのはただ事では有りません。
夜になるより恐ろしい黄砂って、なんでしょうねえ^^)。

問い合わせて、どうせ返事は来ないだろうと思っていましたら、
来ました。


このたびはご質問いただきありがとうございます。

気象庁から配信しております黄砂に関する気象情報においては、
「視程が5キロメートル未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがあり
ますので注意してください。」
と注意喚起をしております。
http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/000_00_662_20170507014813.html

これは、視程が5キロメートル未満となりますと航空機の運航に影響が出てくる、
ということを念頭に置いて呼びかけを行っているものです。

今後とも気象情報をどうぞよろしくお願いいたします。



「車の運転には注意してください」
という文言は、気象庁から来た気象情報にアナウンサー(原稿執筆者)が
粉飾を加えて盛った文言であるらしい。

気象による交通機関への影響は、
船舶や航空機にとっては重大事態をもたらす可能性があり、
常に情報を求めて監視していると思う。

黄砂が降って洗濯物がよごれる可能性があるから注意しましょうってのは、
注意されないと出来ない人間がいるので
心遣いの出来るアナウンサー、テレビ局だと思われるのでいいかもしれない。

ただねえ、
10km先まで見えるのに、車の運転を止めたらいいような話をするのはどうかと思う。

最近は暗くなったらヘッドライトが自動点灯するクルマが出てきたので、
いずれは黄砂が観測されたらエンジンが掛からないクルマが出てくるかもしれない。

そんな時代が来る前に、私はこの世から居なくなれてうれしい^^;)。


気象庁に問い合わせをした後、
ニュースでアナウンサーや気象予報士
「車の運転に注意しましょう」
「車の運転には注意なさってください」
と言わなくなったような気がする。

ニュースを全部聞いたわけではないが。

ひょっとしたら、気象庁から
「余計な文言を加えないでください」
って通達、いや、お願いがあったのかもしれない。