ヤマハの井上氏は語った


14:55~18:15

もしアームが真っ直ぐだとすると・・・、
ま、普通はあのう、ピュアストレートアームというふうなことを謳っていても、
アームはストレートなタイプでも、先のとこでですねえ、だいたいカートリッジは25度から30度くらい、
位置から(?)オフセットしているわけです。
それはひとえにトラッキングエラー、と言うことだと思うんですけれども・・・。
今回はですねえ、構造的力学的に、我々はこちらの方がいいだろう、ということで、完全真っ直ぐするとです
ねえ、カウンターウェイトから軸受け・・・・を通してカートリッジのカンチレバーの根元から・・・針先ま
で真っ直ぐ並ぶと・・・・。

で、レコードっていうのは、非常に針圧って、今、世の中にあるやつというのは1グラム・・・3グラム位ま
でだと思うのですが、ものすごく軽そうですけれども、みなさんごぞんじんのように今のレコードというのは
45/45で、針はこういう風に接しているので、ほとんど二点でしか(接してない)・・・。
そうすると、単位面積にすると何トンっていう重さが掛かるわけです。
で、その何トンっていう重さが掛かって塩ビのレコードがですねえ、後ろから針をこう引っ張る訳ですが、滑
らかな溝じゃ当然ないわけです。音が入っているので、高音だったら細かく刻まれてるし、低域だったら波長
は長いですけれども非常に振幅は大きくなる。これで後ろから引っ張られているので、ものすごい力がかかっ
て振動して、それで発電するわけですけれども、その時にですね、さっきお話したように、完全対称で構造的
にそういうものを採ると力学的にも理にかなってですね、低域の再生能力に大きく影響するってことで、今回
は真っ直ぐにしました。

で、もう一つは、アームのデータって有効長と実効長っていうのがあるんですけれども、有効長ってのはセン
タースピンドルからアームのこの軸受けまでの距離・・・・です。有効長を同じに取ると実は完全に真っ直ぐ
なアームって3センチから4センチ短くて良いんですね実効長が。それはなぜかと言いますと、通常のオフセ
ットしたタイプのカートリッジっていうのは、針先位置って取り説見るとオーバーハングと書いてあって、ス
ピンドル中心から前に行くわけです。大体15ミリから20ミリ。
で、このアームはですね、真っ直ぐはですね、実は手前なんです。このアームは18ミリ手前です。
ということは、実効長でいけば、有効長を同じに取ると実効長でいけば3センチから4センチ短くて済む。
そうすると、今回は構造も二重構造にして非常に強度があがる構造にしてますので、先ず短くなるってことで
振動に対して有利というところもあって、低域再生能力と微小レベルの信号もアーム自体とかの振動でマスキ
ングされないというようなことを今回は実現しました。


テキスト化するのは、これで最後にしたい^^;)
以前、新聞記事のキラキラネームを書き出したことがあるが、
今回は音声の文字化なので、一層時間が掛かった。

この発言に対して逐一批評するつもりだが、一旦休憩!

動画再生数は、現在800回あまり。
オーディオ人口の数は、これくらいの数なのだ。