Eureka MODEL-1

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Eureka MODEL-1
十年ほど前に手に入れて、暫く使った後、店晒しになっていた。
ブログを始めたころ、一度復帰したが、不具合が生じていて、また棚に戻った。
どういう不具合だったか、あまり覚えていない。
充電できなかったような記憶が有るが、曖昧だ。
季節がいいうちに確かめたくなって、初めて中身を拝んでみようと思った。


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何の変哲も無いさっぱりしたデザイン。

Eurekaには、ヘッドアンプ以外にステップアップトランスがあった。
二度ヤフオクで見たが、手に届かなかった。
トランスは腐らないけど、アンプは腐る可能性が大きい。
果たして中身はどうなっているか・・・。




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底の様子。
ガレージメーカーらしいビスの多さだ。
写真には撮らなかったが、電源はACアダプターでDC6Vが供給される。





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サンヨー、ニッカド電池が四本入っていた。
幸い、液漏れはない。
能動素子は電源部のトランジスタ一個しか見えない。

電池と電池ボックスの接点を磨く。
試しにバッテリーの電圧を測ってみると0,8V程度だった。ばらつきは無かった。

ACアダプターからの受電コネクター端子を、小さく狭いけど一応磨く。何故か5ピン仕様。

アダプターを接続してみると、チャージランプが点滅した。
電圧を測ってみると、2個直列のバッテリーに2.8Vが印加されている。
ニッカド電池は、定格1,2Vだから直列で2,4Vである。印加2,8Vでいいと思う。




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電圧を測ったり、配線の様子を観察していると、チャージランプが消えていた。
故障か?
スイッチをアンプONにして暫く置き、ふたたびチャージポジションにすると点滅を始める。
点滅が消えた後、アンプONにして数秒後にチャージに切り替えると点滅を始める。
チャージポジションで点滅中は充電中。
点滅が消えると、充電完了。
たぶん、これでいいのだと思う。

イメージ 6繋ぎ込んで動作チェック。
音が小さい。
ボリュームを大きく上げてみる。
やっぱり故障か、ニッカド電池が弱っているので電圧が出ないのか?
音自体は、鮮烈で岩清水のようだ!
しかし~~~!?
そうだ、
これは、フォノアンプじゃなくて、ヘッドアンプだった!
フォノインプットに接続を変える。
ちゃんと音が出た!
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聴きながら、いろいろ考えた。

電源は、単2ニッカド電池を直列で使い、LR別にしている。
容量は十分だろうか?

電圧は±1,2Vしかない。
ラッフェルのフォノ専用アンプは、驚くことに電源電圧が100Vを越えている。信じられないが、耐入力、ダイナミックレンジ確保のためだろうと思う。
Eurekaは、ヘッドアンプ単体だから電圧は本来必要無い。
バッテリー電源はA級増幅には向かない。
痛し痒しだなあ・・・。
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バッテリーがどれほど持つのか、演奏を続けてみた。
A面は大丈夫だ。
B面の一曲目を演奏して、レコードを替えた。

あれ、なんかおかしい。
音像が左に片寄りかける。
バランスつまみで補正する。
左右入力を入れ替えてみると、音像も入れ替わる。
そのうち、音量差が激しくなってくる。
小さくなったほうが歪っぽく鳴る。
おそらく、ニッカド電池の左右劣化が異なっているからだろう。
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新しいバッテリーを買って来よう。
LP一枚は十分持つだろうけど、一日中演奏するには持たないかもしれない。

MISSIONのプリアンプもバッテリー駆動だけど、同じ問題を抱えている。

いっそ、ハイスピード電源回路に入れ替えてみたほうがいいかもしれないなあ・・・。