冨田勲・初音ミク / 東京迷子旅 4

開演時刻が近づき、席がほぼ埋まった。
チケットは完売と聞いたが、ぽつりぽつりと空席がある。
都合で来れなくなったのだろう。
私の席の左も空いたまま。
それはおそらく、後ろの収録取材カメラの視野を確保するための空席だと思われた。
我ながらいい席を確保できた。
左右に気兼ねなく鑑賞できる。


楽団メンバーが入場してきた。
譜面ランプが青い色を放ち、ライブコンサートサイリウムみたいで
いい感じである。
イメージ 1
スクリーンの左右に児童合唱団
ハープ 1台
グランドピアノ 1台
チューブラベル
和太鼓セット
演奏中には尺八も聞こえた。
*

チューニングが終わり、指揮者の大友直人さんが指揮台に立った。
明かりが落ちて暫し静かに気を集中後、
演奏が始まった。
 
山田洋次監督映画のサウンドトラックメドレーである。
たそがれ清兵衛、、隠し剣鬼の爪、、武士の一分、、おとうと
 
ソフトで円やかな響きはオーディオではなかなか再生できない。
やっぱり生はいいなあと思う。
おとうと以外は映画館で鑑賞しているが、メロディーは覚えていないなあ^^;
歌曲でなかったら5,6回は見なくては覚えられない。
6回見た「ラスト サムライ」なら分かるけど。
ラストサムライサウンドトラックを担当したハンス・ジマーは大の冨田ファンなのだそうだ。
カーステレオのライブラリーの半分は冨田サウンドだとか。

つづいて「ジャングル大帝」はやっぱりバリトンが欲しい。
ボカロのバリトンは考えなかったのだろうか。
カイトを使っても出来ないことは無い。
まあ、ボカロPさんはほとんど女の子ファンだから、なかなか難しいだろう^^;

勝海舟」は太平洋の向こう、合衆国の気配をリズムに込めているそうだ。
私としては「新平家物語」を聞きたかった。
しかし、あの琴を演奏した豪腕の奏者は既にこの世に居ない。
惜しいことだ。

曲間で、山田監督の紹介と、冨田さんと大友さんとのミニトークがあった。
冨田さんはミクさんのことをもっと語りたいようだった。 
つづく