B787 バッテリー事故 雑誌読み比べ

オスプレイの四国上空訓練に隠れてしまって
B787の報道は無くなった。
本屋には航空関係月刊誌の4月号が並んだ。
掲載ページ数
航空情報:1ページ
航空ファン:2ぺーじ
 エアライン:21ページ
ほか、軍事関係雑誌にもあるかもしれない。
ダントツ、ぶっ千切りの月刊「AIRLINE エアライン」


航空情報、航空ファンに見るべき内容は無い。
しょせん、兵器大好き雑誌でしかないからなのか。
眼に留まった文言としては
航空情報:技術革新という甘美な言葉の影に巣食う悪魔
(文学的表現)
航空ファン:バッテリーは運行中(飛行中)には動作しない
(バッテリー機能の正しい認識。電力は発電機から)
それと、バッテリー交換回数の記録から、交換が多すぎないかという。


エアラインは787の行方を固唾をのんで見守るエアバス社の記事を18ページに渡って乗せている。
 
ジャーナリズムはこうでなくっちゃ!
 
おまけに、787の事故とは関係ないが、航空機が一番気にする
航空気象についても18ページを割いている。

他社の追随を許さないとはこういうこと。


エアラインは写真が充実していて、
バッテリーボックスの事故個体と新品個体の並べての写真
八つのセルのうち、+端子が溶断破壊した第三セルのクローズアップ写真
5個のセルは内部で+極端子が溶断しているとキャプション
バッテリー筐体のアース線の切断された写真
(アース線とは、マイナス線ではなくて、接地線のこと)
 
バッテリーボックスは、以下の各社が係わっている。
電池単体:GSユアサ製
モニタリング装置:関東航空計器製
充電装置:セキュラプレーン・テクノロジーズ製
電気系統システム:タレス
(充電装置がボックス内部に搭載されているかは記事では分からない)


エアラインの記事は、新聞記事に見るような
あちこちの適当な文章を集めてきてでっち上げたようなものではなく、
論理が明快ですんなり腑に落ちていく。


ラストフライトの近づくMD90の記事や
オーストラリア・ケアンズ空港の記事があり
充実の月刊「エアライン」四月号である。