リトアニアのReed社

 
リトアニアといえばカウナスの領事だった杉原千畝が思い出されるが、
オーディオのメーカーがあるとは思わなかった。
  
この写真で「おやっ?」と思った方が多いと思う。
あの200万円アーム(アキショム)のメーカーが提供する「スマートラクター」がセットされている。
Reed社のトーンアームは、外見が200万円アームに良く似ている。
設計者が同じとか、友人とか。
他社製品をラインナップに入れるのは異例のことではなかろうか。
 
ETのアームにアキュフェーズのカートリッジが取り付けられている微笑ましいことはあったけど。
 
Reedは、カートリッジのアジマスに拘っているが、あまり拘ると
訳が分らなくなるのではないか。
 
チップの研磨状態とカンチレーバーへの取り付け状況。
カンチレバーと磁気回路のアライメント。
 
音溝に正確に針先の研磨面を当てたとしても、
針先全体で見ると、針先は傾いてしまっているかもしれない。
 
針先とカンチレバーは正確に取り付けられていない可能性はとても大きい。
 
研磨面を正確に音溝に当てても、
カートリッジが傾いてしまう可能性が大きい。
 
だからこそ、
聞きながらアジマスを変化させて、一番良い音と思えるところで固定しなさい。
其の時、カートリッジが傾いていようが、いいじゃないか。
そういいたいのだろう。
 

ターンテーブルが面白い。
 
 
プラッター周辺の穴は、内側の穴(多分、穴の数が違う)とあわせてストロボの機能を持たせているのだろう。
さらに、
ベルトドライブとアイドラードライブを容易に切り替えられる機構をもっているという。
 
 
モーターが二つあるのは、対称性に拘ったらしい。
モーター周囲のオレンジ色の部分は、サスペンション(ダイヤフラム)かもしれない。
二つのモーターの圧接機構が異なっているのが興味深い。
二つの振動源を抱えるのは辛い。
回転はクォーツロックPLLだそうだが、
検出はどこだろうか?
インナープラッターに突起が二つあるように見える。
これを拾っているのだろうか?
それとも、デテクターなのか?
ただの抜け止め?
 
PLLをかけるのはいいけど、機械誤差(切削の誤差)はどうするのか?
というか、わざわざプーリー径を変えて共振排除しているというから、
訳が分らない。

それにしても、拘った割には
トーンアームの上下動ベアリングの回転軸が
オフセットされてないのは何故なんだろう?
 
Reed 3Q
 axiom