東京テクテク迷い旅 2

イメージ 127日土曜日、9時半にチェックアウト。
今にも雨が落ちそうな曇り空。日光の直射がなくてこの方がいい。
ホテルの窓から見えた愛宕神社へ行く。
この前、五味康祐コレクションコンサートの時は、愛宕トンネル入り口横にあるエレベーターに乗ったのだが、今回は正面階段を登ってみた。
 
 
 
 
 
 
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この前来たとき、建設(修理?)中だった拝殿前の門は綺麗に完成していて朱塗りの柱が瑞々しい。
 
拝殿に向かって二拍手だけの簡素な拝礼をした。
 
 
 
 
そして、すぐ隣のNHK放送博物館へ行く。
前回は改装中で閉館していたので、つぎに来れるのはいつになるかと思ったものだった。
 
 
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玄関脇には、数種類の送信アンテナが展示してあった。
これは東京タワーに設置してあった旧アナログ放送用のアンテナ素子。
6段設置されていたスーパーターンスタイルアンテナの一段分。
 
給電ケーブルの保護用フレキシブルチューブがぶち切られて付いているところを見ると本物らしかったが、再塗装されているとはいえ、あまり痛みの無いように見えた。タワー先端部に設置されるには、メンテナンスを考慮しなくてもいいような腐食に耐える材質で作られているのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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館内に入ってすぐのところに展示してあったSONYのビデオレコーダー。
操作ボタンが往年のTC777に似ている。
この当時のデザインはSONYらしさにあふれていた。
このようなセンターヘッドブロックの配置を、オーディオオープンデッキに採用しなかったのは何故だろう?
テクにクスにU38でデザインを使われたときは、ソニーの設計人は如何思っただろうか?
 
画面合成のシミュレーションが数箇所にあった。
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昔、ドラマの効果音に使用された風音機や波打ち際の波の音、馬のひづめの音をつくる器具。
風音機はオーケストラの重要楽器(?)として今も活躍中だ。アルプス交響曲などで活躍する姿を見るのは楽しい。
他の器具はどうなんだろうか。クリプトンの発売する効果音CDを使ったりする???
 
 
 
 
 
 
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ハカセの目玉は、内側に磁石をセットして吸引、移動させていたとか。 たまにハズレ落ちて片目になってたとか・・・。
私は見た覚えが無いなあ。
 
 
 
 
 
 
 
 
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一番に見たかった冨田勲さんのモーグⅢ。
 
アクリルケースに入っていて、触れなかった。
 
世間ではこれを「箪笥」と呼ぶ向きがあるけど、厳密に言うと、「箪笥」と呼ばれるモーグはケースのコーナーに補強金具をあとで足したウッドケース入りのモーグⅢであると思う。
 
これは初めから可般ケースに入れられている。
 
 
 
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冨田さんの紹介プレート。
 
年代が改定されて貼り付けてあった。
昨年はまだ(1932~    )だったはずだ。
 
平成12年度の放送文化賞だから、冨田さん68歳。
写真はそれより若いと思われるから、私の少し上の頃に当たる。
 
凄い人だなあと、あらためて思う。
 
 
 
イメージ 10大東亜戦争の敗戦時の勅語を録音した円盤録音機。
これを四台設置して玉音放送用円盤に録音した。
録音増幅器は二台使ったらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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録音原盤の一枚。
歴史的一枚であるから、厳重に保存されている。
機内温度は、4℃に保たれていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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日本最初の画像カメラと受像機。
 
「イ」を写している。イメージ 13
 
 
カメラのレンズの前をパンフレットで遮蔽してやると、当然だが受像機の「イ」は映らなくなった。
うその形だけの展示ではなかった。流石である!!
 
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8Kハイビジョンを投影するホールがあった。
実際に放送衛星に送信波を送り、衛星放送を受信して投影しているそうだ。
番組はリオオリンピック・ハイライトの一時間番組。
最後までほとんど直立不動で見ている人が居た。
オリンピック関係者だろうか。話しかけてみたかったが、番組が終るとサッと退出していった。
 
←は、最初期のTV受信セット。
ブラウン管が長大だったので縦位置に配置して、上面の画面をミラー反射して鑑賞する仕組みになっている。
 
はじめて見た。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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日立製のビデオレコーダー。
日立が放送機器を造っていたなんて、知らなかった。
キャプスタンが長いので、空気巻き込み防止のため、溝がスパイラルに削ってあった!イメージ 16
 
 
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リオオリンピックが終ったばかりなので、東京オリンピックの展示が印象深い。イメージ 18
 
 


放送体験スタジオという一室があった。
若い一人のスタッフと、昨日のコンサートの話などをした。
冨田さんのモーグのことや、11月の「ドクター・コッペリウス」のことなどなど。
オーチャード・ホールで演奏会があると話したら、
「あのホールは、演奏家には評判がよくないんですよね」
なんてことを仰る。
「そ、 そうなの!?」
 
11月の演奏会の後で、またここに来てお話できたらおもしろいなあ^^)。
 
NHK放送博物館には2時間半くらい居た。
4階ライブラリーには9,600本の番組を用意しているらしい。
「未来への遺産」とか「21世紀は警告する」などを見てみたい。
時間つぶしじゃなく、目的にして来てもいいかな。


愛宕山を下ってドトールコーヒーでサンドイッチを食す。
神谷町から日比谷まで行って、再び東京国際フォーラムへ。
 
ロビーギャラリーの写真展
「報道が伝えた100年」展
を見る。
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新たに発見された原爆直後の広島のパノラマ写真を見る。
現在の広島の写真と対比。
 
戦艦ミズーリ艦上での日本降伏調印式の写真と、
その写真を撮影したカメラマンが待機しているしている写真が並べられていた。
90度コーナーに展示すれば、一層その場の空間配置がわかって良かったのになあ・・・。
 


羽田発16:50だったので、少しだけ秋葉原へ行く。
フィッシャーのコネクタがあれば買おうと思ったが、
そんなの、秋葉でも置いてないよね^^;


イメージ 20秋葉から雨模様。
 
今日はプッシュバックが始って離陸滑走になるまで20分くらいかかった。
前回はもう少し長かった。
羽田は広いと言うか、便数が半端じゃないというか・・・。
 
 
 
 
 
 
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松山は晴らしい。
揺れることなく順調に飛行。
並んで飛行している他機をみていると、CAさんが「なにをみているんですか?」と、飲み物コップを回収するついでに話しかけてきた。
なんか、妙に、フレンドリー^^)。
 
 
 
 
 
 
 
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無事に定刻、松山着。
 
歩きつかれた二日間だった。
 
次は11月11日の「ドクター・コッペリウス」。
 
気候は旅に最適な季節。
雨は降らないで欲しいな。
 
冨田さんもミクさんも雨男雨女の定評のご両人。