ダイナミックバランスアーム
ダイナミックバランスアームはスタチックバランスアームより優れているということが多いけれど、ホントウだろうか?
純正真正ダイナミックバランスアームは、可動アームの重心が回転軸に一致していなければならない。
一致していなければ、それは似非ダイナミックバランスアームである。
FR64を慎重にゼロバランスに設定する。
そして、そのまま上下反転すると、こうなってしまった!!
何故か?
上下回転軸と可動部分の重心がずれているからだ。
勿論、水平回転軸ともずれている。
同じことをFR64fxについてやってみると
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ちょっとだけ、傾く。
違いが出るのは、シェルとカートリッジが違うからだ。
重心が回転軸と一致していると、何かいいことがあるのだろうか?
それは、
プレーヤーシステムの振動モードがトーンアームの外乱に成りにくいからである。
プレーヤーシステムが、上下、左右、前後に振動しても、
その振動通りにアームは振動するので、カートリッジ出力は変調されない。
ただし、
回転モーメントを伴う振動には、アーム可動部は慣性体として振動に追随できないから、
カートリッジには余計な出力となって現れる。
実動作時は、
スタチックバランスアームは、スタチックアンバランスになっているのだし、
ダイナミックバランスアームは、ダイナミックアンバランスになっている。
どちらのアームも、やじろべえバランスになっているのが普通であるから、
アームの上下運動によって、針圧は変化する。
アームが上昇する時には、針圧は増加し、
アームが下降する時には、針圧は減少する。
どちらが良いとは、一概に言えないと思うのである。