SME30XX SII バーチカルバランス?

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手に入れたは良いが、なかなか整備が進まないSME3012SII とGARRARD401。

3012にSPUを付けると、標準ウェイトでは軽すぎて、最後端まで移動させねばバランスが取れない。
SMEでは追加ウェイトを用意してあったようだが、現在は供給があるのかどうか分からない。
ヤフオクを時々ウォッチしているが出品は無い。
勿論、サードパーティーの出品は常にあるが、仕上げが違う。
3009のウェイトを追加してみると、重量はぴったりだが、飾りの溝が、デザインバランスを崩してしまう。

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SII は、カウンターウェイトの位置を、自由に変えられる。これはSMEが意図したことではないけれど、アーム動作を考えると、最適位置に設定できる他にはない好都合な設計だと思う。

写真は、カウンターウェイトがバランスウェイトより異常に高い位置にある。
何故この位置かと言うと、アーム可動部分の重心を、上下回転軸に一致させたからである。
この状態にすると、アームは所謂やじろべえバランス状態のゆらゆら上下運動をしなくなる。
実働さ時には、針圧を掛けるので重心と上下回転軸は一致しなくなるのだが。
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世の中のトーンアームの重心は、ほぼ全てが、回転軸より下にある。
すると、レコードの上下波打ちによる追随性が一致している場合より劣り、さらには針圧変動もより多くなり、再生音に悪影響を及ぼす。

重心が回転軸より上にあると、ゼロバランスが取れない。SME-Rシリーズは、軽量カートリッジの場合に起こり得るが、適当にやっていると気付かない。

垂直面の重心位置は、水平面の重心位置(ラテラルバランス)よりも重大だと思っている。
ラテラルバランスを合わせると音が激変するなどと書かれているのを目にするけど、それどころの違いではないと思っている。

思うだけではし様が無いなあ^^;)。