月刊ステレオ 2月号

イメージ 1月刊ステレオ2月号を買って来た。
「沖縄オーディオ見聞録」という記事があった。
沖縄のオーディオと言えば、昔は知名オーディオだった。
今は、フィリップスCDドライブのベルト供給者が居る県という認識だったりする^^;)。
10年以上前に、高松に知名オーディオを扱う店があった。名前は・・・・思い出せない。
(思い出しました。BOND AUDIO)

知名オーディオは「知名御多出横」と書くのだそうだ。
趣味が悪いなあと思うしかない。
ひょっとしたら、中国ではオーディオをこう書くかもしらないが・・・。

カートリッジ物語・音溝のマイスター列伝は無くなっていた。代わりに先月から始まった「カートリッジ偉人伝」に集約されたらしい。というより、先月号の記事
(コンテンツ)講成がおかしかったのだ。それは、今月号の森芳久さんの急逝が関係しているかもしれない。




「カートリッジ偉人伝」は森芳久氏の追悼記事だった。
取材のすぐ後に亡くなられたらしい。

森さんは、東京電機大学で時代遅れと思われた円盤録音を卒論に選び、
グレースに通いながら卒論を仕上げたそうだ。
今読めるなら、読んで見たい。
卒業後は富士電機傘下の日本グラモフォンに入って、
録音課で音質改善をやったそうだ。

グラモフォンのLPはパチパチ音が盛大に出るので、製造工程を見直した。
原因を突き止めるための検査装置を森さんが造った。
ところが、その装置では、パチパチ音が検出されなかった。
何のことは無い、森さんの造った検査装置(カートリッジですね)が優秀だったのだ。
パチパチ音は、なまくらカートリッジの針飛び音だったのだ。
それくらい、当時の装置はなさけなかったのだ。

この話は、よく考えると少しおかしいのだが、
兎に角、森さんの開発力は他を圧倒していたのだろう。

碌なカートリッジが無いと云う現実を前に、グレースの朝倉昭氏に相談すると、
NHK技研に相談するといい、ということになってグレースに入社してNHK技研に通った。
結果、
完成したのがF8Lだった!

F8Lの革新性は、カンチレバーが直線であることだと言う。
それまでは、外国製に倣って真っ直ぐではなかった。
そういえば、シュアーのG44なんて、不良品みたいに曲がっている。

何にも分からず、外見を似せて造ることに掛けては日本人は超能力を発揮する。
彼の黒船の蒸気機関も、村の鍛冶屋が見よう見真似で再現してしまう・・・。
おかげで、原理原則を理解しないままの工業製品が生まれる。
奇妙な薀蓄を混ぜて・・・。

DL103は、NHK技研でF8Lの二年前に完成したという。
時系列的に、記事が破綻していると思うけど、
筆者に認識はあるのだろうか?

森さんは、その後ソニーに入社して8の字コイルのカートリッジを完成。
シェル一体型のXL55(XL88?)は、OEM先の方が売れたと言う記事は、何処で見たのか忘れた^^;)

ソニーがLP事業を止めたあとは、SACDの普及に努めたそうだが、
この辺りのことは知らなかった。

森さんの別荘が那須塩原市にあるという。
そのロッジ風の建物は、アイバー・ティーフェンブルンからのプレゼントらしい。
MBLのスピーカーを鳴らすシステムは、凄かったらしい。



ヴィニジャン~アナログの壷~
ジコーの訪問記だった。
昨年末、ジコーのストリートビューをあれこれ探索したところであったので、俄然興味を惹いた。

ジコー JICO 交換針の・・・である。

交換針の商売は、勝手に作って勝手に販売、、、なのだそうな!!
真似て造る日本人クラフツマンの真骨頂。
「理屈はわからんけど、これがいいんよ」
だけじゃないと思いたい。

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