管球王国 2017夏号
購読しているオーディオ誌のひとつ。
このブログにコメントをいただいた三浦孝仁(本人だと思う)氏が記事を書いているそうなので、夕方、書店で買ってきた。バイク誌と合わせて4千円+。
早速、件の記事を読んだ。
「トラックング・エラー極小化を目指した最新トーンアームを考察する」三浦孝仁
クラウディオARM-MP10〈ドクトル・ファイキャルト・アナログFirebird〉、
リードReed5T〈リードMuse3C〉
ターレスはオフセットアングル付きのスイングアームだ。
オフセットアングルによる、回転モーメントが発生する。
回転モーメントを打ち消す機構は搭載されていない。
クラウディオ
サイドフォースの力を、ベースを移動させる力に変換する。
リード
ピュアストレートアームの設置距離をターレスの定理に従って可変する。
従来のリニアトラッキングアームは、その名前の通りに直線上を支点が移動するが、これは曲線(円周)上を移動するだけの違いである。
針先に常に働いている音溝走行による引っ張り力を、機械的確かさで固定している状態に出来ないのが欠点だ。
あらゆる方向の力を受け止めて、危ういバランスを保っている。
リードは、リニアモーターの電磁力が、音溝の引っ張り力を電磁弾性で受け止めている。
記事には以上のような、それぞれの仕組みの特徴は示されていない。
羊頭狗肉の記事の題名ではないかと思う。
最後に、オルソニックのサイドフォースチェッカーでサイドフォースを観察している。
3機種とも、僅かながら外周側に力が働くアウトサイド・フォースが見受けられる、という。
何かの間違いではなかろうか。
リードは、あのチェッカーではサイドフォースは検出されないはずである。
リード線の弾性がどうのこうのという問題ではない。
壊れているのではないか。
一度、真正リニアトラッキングアームにつけて、校正してみてはどうか。